24/4/20 (土曜日)

介護職は、高齢社会の進展に伴いますます社会的なニーズが高い専門職として注目されています。中でも多くの利用者がいる老人ホームやデイサービスなどでは、食事や入浴の介助から日常の相談相手まであらゆる仕事をこなせる介護職が必要とされています。一般的に、介護職は他の業種と比べて給料が上がりにくかったり、仕事の時間が不規則になったりする傾向がありますが、人材確保に向けて処遇改善に努めている事業所の数も増えています。たとえば、介護施設において長年の経験がある人や、介護福祉士の国家資格を持つ人は、基本給や手当、ボーナスなど様々な点で優遇してもらえる可能性が高く、リーダーとして責任を持って仕事をすることも可能です。

また、若手の介護職の活躍の場を広げるために、新人を対象に業務の合間に丁寧な業務研修を実施したり、外部のセミナーに参加させたりしている社会福祉法人や民間企業の数も増えています。そのため、自信を持って介護職の仕事に取り組みたい人は、給料の高さや業務内容だけでなく、教育制度の良し悪しにも注目をして職場探しをすることが大切です。なお、介護職の仕事に必要なベッド移乗や身体介護、コミュニケーションなどのスキルをひと通りマスターするにはある程度の期間が必要となります。そこで、介護の仕事を始めてからスムーズに仕事をこなしたいという人は、就職前に自己負担で介護職員初任者研修などの実用性の高い研修を受けるといった方法もあります。また、経験がない場合でも介護用語を習得するなどスムーズに仕事を進められるような準備をしておくことが大切です。